オメガの修理
家で眠っている時計、可能な限り修理します。他店で断られた時計でも修理可能な場合があります。まずはご相談ください。
よく修理に来られるお客様が、
かなり珍しいオメガを持ち込まれたので、
修理の様子を載せます。
1.ケースは18金で出来ています。おそらく戦前に造られた物だと思いますが、古すぎてあまり資料がなく似た様な形の物から大体1920年頃の物では無いかと......もし違っていたらすいません。早速裏蓋を開けてみましょう。
2.裏蓋を開けると 全体的に錆が…。 特にネジの周辺がひどいです。 お客様曰く実家の蔵から出てきたとの事 蔵があるのも凄いですが、 こんな物が出てくる蔵って......一度お邪魔してみたいものです。脱線してしまいましたが、 まずは原因を探る為に分解してみましょう。
3.文字盤を外した所です。こちらもかなり錆がまわっています。特にリュウズを止める役割のオシドリと呼ばれる 部品がかなりひどい状態です。さらに分解していきましょう。
4.もう少し分解したところです。画像の左側のひげみたいになっているのがゼンマイです。見事に切れています。これが動力元なので交換するしかありません。
ゼンマイも用意したので、組み立てていきたいと思います。また写真撮り忘れてしまいました。ほとんど組み立ててから気づきました…。
5.写真汚くてすいません。後はゼンマイ組み込むところまで写真忘れてました。
6.錆びついていたオシドリもピカピカとはいきませんが、なんとか機能するようになりました。
7.ケースに戻すと完成です。後は無事に動いてくれれば日差調整して修理完了です。
8.今回の修理代金は…。
・外国産高級時計オーバーホール基本料金 ¥20,000
・錆び落とし ¥3,000
・ゼンマイ交換 ¥5,000
合計¥28,000−でした。
修理期間は錆び落としに時間がかかった為、約2週間かかりました。今回はかなり古いオメガですが、現行機種の修理も行っております。